この写真は当院の吹き抜け部に設置してあるもので、大きさは直径が2.5メートルの巨大な物です。
個人所有としては日本でも最大級です。

題名”花と虫”


バラ(薔薇)窓の説明
バラ窓はステンドグラスの一種です。
主に、中世ヨーロッパのキリスト教会の天井近くに明かり取りの窓として設けられています。
ステンドグラスの歴史
昔からキリスト教の布教のためには絵が用いられていました。当時は文字の読めない人々がほとんどであり、聖書を大量に印刷する技術のなかった時代には天井や壁に宗教画を描いて民衆に説きました。
最初の宗教画がフレスコ画と呼ばれるのもので、壁のしっくいが乾かないうちに描いたものです。その後一時期宗教画から彫刻へと移行しましたが、再びステンドグラストいう形で宗教画にもどりました。
つまりステンドグラスはキリスト教を布教するための絵巻だったとも言えます。
それまでのロマネスク様式建築からゴシック様式建築に変わったことにより、大きな窓を設置することが可能となりました。ロマネスク様式では天井の重みを壁で支えますので壁に大きな窓を作ることはできまなかったのです。
ゴシック様式も当然石積みですが、柱の部分を作りそこに天井の重みを集中させました。そこで柱以外の部分には大きな窓を作ることができたのです。

昔から神は光であると言われています。
世界の多くの宗教が太陽つまり光を神ととらえています。仏教もそうだと言えます。バラ窓は教会の天井近くにあります。名前の由来はその形がバラの花に似ているからです。室内照明がろうそくしかなく、明るい日中でも教会のなかは暗く足元さえ定まりません。そこに天井にあるバラ窓から差し込む光は、まさに暗いこの世を神が照らす一条の希望の光です。ステンドグラスにより教会内部がより荘厳な雰囲気となったのです。

今回の作品の題名は”花と虫”です。よく見ると小さな虫達がいます。 フランスのパリにある世界で最も有名なノートルダム寺院の大バラ窓を手本として作りました。病院には宗教画はそぐわないと考えてこのような題名にしました。